お笑い自民党総裁選…「解党的出直し」のはずが「挙党一致」をほざくアホらしさ

公開日: 更新日:

「#変われ自民党」とは悪い冗談が過ぎる

韓国は大騒ぎ(旧統一教会の韓鶴子総裁に逮捕状請求)/(C)ロイター

 どの候補も裏金、企業献金、旧統一教会は頬かむり、「解党的出直し」が聞いて呆れる仲間内の茶番劇。国民から見放されている政党が目くらましの政策論争のバカバカしさ。長丁場の総裁選で自民党はもう一度死ぬ予感。

  ◇  ◇  ◇

 どいつもこいつも、どうして一遍にやらないのか。高市早苗前経済安保相が18日、自民党総裁選に立候補する意向を表明した。

 高市は「自民党が何を目指すのか訴えることができるすばらしい機会。精いっぱい、ベストだと思う政策を訴えていく」と抱負を語ったが、その「ベストの政策」とやらは、19日改めて発表の会見を開いて説明するという。もったいつけた二度手間でしかないのだが、「ポスト石破レース」に名乗りを上げる面々は皆、この面倒くさいパターンを踏襲している。

 18日は林芳正官房長官も国会内で記者会見し、総裁選への立候補を正式に表明した。衆院小選挙区制度の見直しや1府12省庁の再編にも言及し、一律2万円給付の参院選公約も「受け入れられなかった。臨機応変に対応する」と取り下げを示唆。この日朝には「『至誠通天』という言葉が浮かんできた。誠を尽くせば(自分の思いは)天に通じる」と記者団に能書きをたれていたが、林は3連休明けの16日にはとうに出馬の意向を表明していた。会見の数を増やせばメディアに取り上げられる機会も増えるという魂胆なのだろう。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,644文字/全文3,235文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  1. 6

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  2. 7

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  5. 10

    自維政権に不協和音…定数削減、OTC類似薬めぐり焦りイラつく維新の無責任さを自民がチクリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」