焦る高市早苗氏“八方美人”路線の成否は…総裁選出馬会見で野党に露骨な秋波、公明党もヨイショ
自公与党は衆参両院ともに過半数割れで、国会運営には野党との調整が必須。そのため、この総裁選は野党との近さがポイントになっている。露骨な秋波は選挙対策だろうが、高市氏を警戒する連立相手の公明党に対して「自公連立が基本中の基本」とヨイショすることも忘れなかった。
■司会の不適切発言で謝罪、その後は鬼の形相も
一方、会見の段取りはグダグダ。公式ユーチューブチャンネルが用意したマイクが不調で、高市氏の声を拾わないトラブルが発生。冒頭の約10分間、発言が聞き取れない状態になり、コメント欄は〈せっかくの会見なのに音声が…〉〈妨害されてる〉〈小泉の仕業か!〉と大荒れだった。
さらに、司会の黄川田仁志衆院議員が質疑で挙手する記者を指名する際、「顔が濃い方」「顔が白い、濃くない方」などと発言。会場がどよめき、高市氏は「なんてことを言う……、すみません」と繰り返し謝罪に追われた。
会見終了間際、質問できなかった記者から「経歴詐称疑惑があるのではないですか」と声が上がると、表情が一変。鬼の形相で「私の名誉に関わる」と完全否定し、去っていった。晴れの舞台にミソをつけた格好だ。