醜聞対応後手、利権まみれ…日本スポーツ団体“迷走”の理由

公開日: 更新日:

 こんな腐った日本のスポーツ界の頂点に君臨するのが森元首相。「サメの脳みそ」と揶揄されたその人は、公益財団法人日本体育協会名誉会長であり、一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長である。

 日本は東京五輪の招致に成功。国中が歓喜したその裏で、ほくそ笑んでいる連中は少なくない。

 例えば建設利権だ。メーンスタジアムの国立競技場は建て替えによる解体工事が大幅に遅れている。すでに請け負う業者は決まったものの、そこに至るまでには、「解体予定価格を操作したのではないか」という官製談合疑惑が浮上。国会でも追及された。前出の工藤氏が言う。

「超党派のスポーツ議員連盟にスポーツ界の改革を求めても無理です。ならば、半官半民でもいいからスポーツマネジメント会社を設立し、そこから優秀な人材を競技団体に派遣してはどうか。各競技団体自体もネットのホームページとは異なる方法で年初めなどに改革案を国民に提示するべきです。今のままでは、スポーツ界のOB、OG、政治家、役人がつくりだす伏魔殿を解体することは容易ではありません。何かしらの手を打たなければ、競技団体は彼らの救済機関であり続けるでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ