醜聞対応後手、利権まみれ…日本スポーツ団体“迷走”の理由

公開日: 更新日:

 こんな腐った日本のスポーツ界の頂点に君臨するのが森元首相。「サメの脳みそ」と揶揄されたその人は、公益財団法人日本体育協会名誉会長であり、一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長である。

 日本は東京五輪の招致に成功。国中が歓喜したその裏で、ほくそ笑んでいる連中は少なくない。

 例えば建設利権だ。メーンスタジアムの国立競技場は建て替えによる解体工事が大幅に遅れている。すでに請け負う業者は決まったものの、そこに至るまでには、「解体予定価格を操作したのではないか」という官製談合疑惑が浮上。国会でも追及された。前出の工藤氏が言う。

「超党派のスポーツ議員連盟にスポーツ界の改革を求めても無理です。ならば、半官半民でもいいからスポーツマネジメント会社を設立し、そこから優秀な人材を競技団体に派遣してはどうか。各競技団体自体もネットのホームページとは異なる方法で年初めなどに改革案を国民に提示するべきです。今のままでは、スポーツ界のOB、OG、政治家、役人がつくりだす伏魔殿を解体することは容易ではありません。何かしらの手を打たなければ、競技団体は彼らの救済機関であり続けるでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ