強化費は300万円に…ソフトボール“必死アピール”の危機感
「自分自身、第一線ではやっているつもり。東京五輪があるということで試合やトレーニングへの取り組み方も変わってきた。ただ、若い選手たちと自分では、年の差がありすぎて、『ライバル』という感覚はありませんね。むしろ、今いる後輩にどれだけ自分の背中を見せられるか、新しい世代にどれだけソフトボールのイロハを伝えられるかというのを考えながらやっていかないと、次につながらない。自分のプレーで若手を成長させてバトンタッチしていかなければいけないと思っています」
東京の次の2024年五輪では、野球とソフトボールが再び五輪競技から外れる可能性がある。そうなれば再び強化費は激減し、上野が懸念する若手の育成にも影響が出るだろう。上野の教えが受け継がれなければ、20年を経験した「東京世代」がベテランになる頃、選手の空洞化は深刻なものになる。