「W杯ベスト4や優勝目指すならプロ化は避けて通れない」

公開日: 更新日:

 たとえばアメリカではセブンズが五輪の正式競技になったことをきっかけに昨年からプロリーグがスタートし、人気スポーツに急成長しています。日本がW杯に出場し続け、ベスト4入りや優勝を目指すのならば、やはりプロ化は避けては通れない道です。強豪国と同じ環境を整備しない限り、同じ土俵に上がれないと考えるからです。

 プロ化するに当たって思うことがあります。

 アマチュア精神をベースにした〈チームのために最善を尽くす〉〈集団の中でリーダーシップをどう発揮するか〉といったラグビーの普遍的な価値は、プロ化しても残すべきだと思います。

 たとえば学生スポーツの場合、ラグビーの中に息づいている教育的な価値観は、プロとは違った意味での存在意義があると思います。これは今後も大事にしていくべきではないでしょうか。私に何か協力できることがあれば、できる限りのことをやらせていただき、日本のラグビー界に貢献したいと思っています。

(取材・文=フリーランスライター・中山淳)

∇吉田義人(よしだ・よしひと) 1969年2月16日生まれ。秋田・男鹿市出身。秋田工から明治大。19歳で日本代表入り。代表キャップ30。伊勢丹ラグビー部主将。31歳でフランスに渡って日本人初のプロラグビー選手に。筑波大・大学院で修士号取得。横河電機ヘッドコーチ、明大ラグビー部監督を歴任。現在は日本スポーツ教育アカデミー理事長、7人制「サムライセブン」監督。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず