「常に10番を背負う男」MF三好康児に求められる役割と結果

Ｕ－24代表の千葉合宿で並んでランニングする（左から）久保、三好、食野（Ｃ）Norio ROKUKAWA／office La Strada

　慣れ親しんだメンバーとの共闘は、自然とモチベーションが上がるはずだ。もちろん強い絆の中にも競争は存在する。

　同じ19年夏にスペインへ渡った久保はマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとすでに３クラブでのプレーを経験。久保自身は今季について「思ったよりはうまく行っていない」と話したものの、多彩な環境で戦ったことで適応力や柔軟性は養われている。

　１歳年下の三笘はご存じの通り、20年に大卒新人ながら13ゴールを挙げ、Ｊリーグ・ベストイレブンにも選ばれた。本人は「エース級」との評価を否定したが、緩急あるドリブルは脅威である。

　彼らの良さを引き出しつつも、三好自身も結果を残さなければ生き残れない。賢くて聡明なタイプなので求められる役割は分かっているはず。「思った以上に体の出来は悪くないかな」と横内監督も前日会見（25日）で安堵感を吐露していた。

「人と競ってるわけではないし、自分が出た時に結果を残すことだけ」と集中する三好。ここ一番の決定力が発揮されるのか。24歳・三好のバースデーゴールが見たい。