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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

セのベストナイン外野手部門で阪神・高山俊が1票? 今年も不可解な少数投票

公開日: 更新日:

 今年もセ・パ両リーグのベストナインが発表された。ご存じの通り、これはMVPや新人王と同じく「記者投票」によって決まる制度となっている。私が贔屓にする阪神タイガースからはベストナイン投手部門で青柳晃洋、遊撃手部門で中野拓夢、外野手部門で近本光司が選ばれた。3人とも贔屓目を抜きにしても妥当な選出だろう。

 しかし、毎年そうなのだが、今年も不可解な少数投票があった。

 ヤクルト村上宗隆の三塁手部門でのベストナインは順当だったとしても、満票に1票足りなかったのには大いに疑問が残る。優勝チームの4番打者にして三冠王獲得、さらに日本人最多の56本塁打を記録した村上がベストナインではないとしたら、他に誰がいるのだろうか。そう思って、得票の内訳を見てみると、セ2位のDeNAから3年連続打率3割を達成した宮崎敏郎が1票だけ獲得していた。

 これ、おそらく宮崎と親しいか、あるいは宮崎ファンの野球記者なのだろう。正直、恥ずかしいことだと思う。宮崎は確かに素晴らしい選手だが、今年の村上を差し置いて三塁手ベストナインに票を投じた意図を贔屓目を抜きにして説明してもらいたい。村上だけでなく宮崎にも失礼だ。

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