石井丈裕の“らしさ”がでた完全アウェーの韓国戦…球場内は大ブーイングも、それが彼の良さだった

公開日: 更新日:

 完全アウェーとなった準決勝・韓国戦。大きな重圧がかかる中、7回途中5安打1失点と素晴らしい投球をした。石井らしさが見えたのは、0-0で迎えた七回表。投手前に転がったバントを処理する際、うっかり足を滑らせた。捕球することができず、ピンチを広げた。

 すると石井は、グラブを思い切りグラウンドに叩きつけ、悔しさをあらわにした。試合会場のチャムシル球場は、マウンド付近が天然芝だった。当時の海外の球場は芝目が長く、日本と比べてグラウンドもきちんと整備されていないことが多かった。守備に細心の注意を払うべきだったが、好投していた彼を責められるはずがない。場内にブーイングが巻き起こる中、私は石井の行為を自分自身への強い叱責と受け取った。日本人はあまり感情を表に出さないといわれるが、石井は闘争心を前面に出す。それがまた彼の良さでもあった。

 石井は西武日本ハムでプレーした後、台湾、韓国でも野球に関わり、西武でコーチや編成を経て、今は西武のライオンズアカデミーのコーチとして野球の裾野を広げる活動をしている。野球が2008年北京五輪以降、正式種目から外れた際は、正式種目復活に向けた活動に何度も協力してくれた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外