実績ほぼナシでも米ツアー挑戦の“勘違いラッシュ”…「すぐに通用するほど甘くない」の苦言の声も
男子は国内での試合が少ないし、レベルも低い。海外メジャーに出るための世界ランクは急激なアップは望めない。アジア、欧州、米ツアーを目指して各ツアーの予選会を受ける選手が増えるのは当然だろう。
女子の場合、国内で実績を挙げ、できれば公式戦にも勝って複数年シードを取り、世界ランク75位以内で最終予選会から受けるのがベストだといわれている。渋野日向子(26)や西村優菜(25)、山下美夢有(24)などがそうだ。古江彩佳(25)や西郷真央(24)、岩井明愛・千怜の姉妹(23)のように、複数年シードを持たずに最終予選会を受けた者もいる。
ところが、今年の櫻井は8月に2年ぶりの優勝で5勝目を挙げたとはいえ、その後は予選落ちの連続で不調から脱したとはいえず、佐藤に至ってはまだ1勝だ。
「そんなシード選手が2次予選から受験するようになったのは、時代の流れです」と、ツアー関係者が言う。
「今季のルーキーで最初に勝った入谷響(19)は、『来年からでも米国でプレーしたい』と語っていた。実績がなくても予選会を受けたい選手はたくさんいる。今後はもっと増えるでしょう。笹生(優花=24)や古江、西郷はメジャーに勝った。竹田(麗央=22)や岩井姉妹は1年目に優勝し、山下は全英を制した。自分もすぐに通用すると勘違いする選手がいても不思議ではない。しかし、国内で2、3勝程度の選手が予選会を受けても最終まで進めるかは疑問だし、5ラウンド90ホールを戦う最終予選会で運よく25位以内に入ってメンバーになっても、すぐに通用するほど米ツアーは甘くない。まずは何年後に受験するかを決めて、そこへ向けて国内で腕を磨くのが賢明です」


















