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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

現役最年長は売春で逮捕歴…大リーグ審判は“異色の経歴”を持つ者がいる

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 その後、彼は食べていくためバーテンダーに転身したが、未練が残り夢を断ち切ることができなかった。そんな折、バーにナ・リーグのコールマン会長が客として姿を見せた。カージが意を決して再挑戦させてほしいと懇願すると、「マイナーの1Aからやり直す気があるなら」と言われ、40歳で審判人生を再開。その後、トントン拍子に出世して3年でゴールの一歩手前まで進んだ。審査で問題にされた欠点が分かっているため、そこを重点的に改善し、無事に審査を通過。44歳でメジャーリーグ審判の仲間入りを果たした。

 メジャーの審判で現役生活が最も長いのは今年34シーズン目に入ったブライアン・オノーラ審判である。この審判は2020年12月に恥ずかしい罪状で逮捕された前歴がある。ネットで援交に応じる女性を物色、条件が折り合ってモーテルに出向いたところ、待ち構えていた警察官に逮捕されてしまった。その女性はおとり捜査を行っていた刑事で、売春組織を壊滅させるため常連客を捜し出そうとしていたのだ。写真入りで事件が大きく報じられたため、日本なら懲戒解雇になっていただろう。

 しかし、固い結束で結ばれたメジャーの審判たちはオノーラを恥さらし扱いせずに、何のアクションも起こさず、ほとぼりが冷めるのを待った。こうした無言の配慮が追い風になってオノーラは、現役生活が最も長い審判という、ささやかな勲章を手にすることになるのだ。

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