母子の絆や愛情に影響 「母乳育児」の大切さを見落とすな

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 10カ条の3条には「すべての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせること」とある。日本でも未熟児・新生児医療の草分けである故山内逸郎医師が「母乳育児成功のための山内の3・5カ条」を提唱している。1条「出産30分以内の授乳」、2条「24時間以内に7回以上の授乳」、3条「出産直後からの母児同室」、3・5条「陣痛発来後の乳管開通」。「3・5条」はWHO・ユニセフの10カ条に明記のない指導項目だ。

 これらの適切な指導を行うことで、山南医師は10年前までの約15年間、同センターの母親学級を一手に引き受け、完全母乳育児を98%まで達成することができたという。

「乳管が詰まって母乳がスムーズに出ない場合、乳管開通のマッサージが必要ですが、それがすごく痛いのです。ですから、陣痛が起きたら乳管開通を行うと、陣痛の方が痛みが強いので楽に乳管開通ができます。また、陥没乳頭でも乳管開通していれば、赤ちゃんは母乳を吸えます。それを最初から哺乳瓶でミルクを与えてしまうと、吸う力が楽なので赤ちゃんはお母さんの母乳を吸えなくなってしまうのです」

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