なめこで二日酔い防止 控えた塩分をだしで補って

公開日: 更新日:

粘膜保護、整腸作用のあるネバネバの正体

 今月のトピックはネバネバ食品。なめこ、里芋、もずく、長芋などを取り上げたい。ネバネバの正体は水をたっぷり含んだ食物繊維。なので健康に良い。消化されないのでカロリーはほとんどない。かわりに粘膜保護作用、整腸作用がある。

 なめこのネバネバは本来、きのことしてのなめこが、乾燥や凍結から身を守り、また虫害などにあわないための自己防御法として編み出したものだが、この独特の食感を好んだ人間に食べられてしまうとまでは予想できなかったはず。

 スーパーで売られているパック商品は、人工栽培されて早摘みされたものだが、一度洗ってあるので日持ちがよくない。すぐに酸っぱくなってしまう(表面で乳酸発酵が起きるため)。天然もののなめこは、もう少し大ぶりで歯ごたえもしっかりしている。

 ちなみになめこを含むきのこ類は植物ではない。動物、植物の他に第三の生物界をつくる“菌類”である。動けないけど、光合成もできない。他者に寄生するしかない。しかし、ただのりしているわけではなく、自然界の「分解者」として重要な役割を果たしている。とくに他の生物が分解できない木質(リグニン)が分解できる。なので樹木が自然に戻る。きのこが寄生する樹木はきのこによって好みがある。天然なめこはブナにつく。

▽福岡伸一(ふくおか・しんいち)1956年東京生まれ。京大卒。米ハーバード大医学部博士研究員、京大助教授などを経て青学大教授・米ロックフェラー大客員教授。「動的平衡」「芸術と科学のあいだ」「フェルメール 光の王国 」をはじめ著書多数。80万部を超えるベストセラーとなった「生物と無生物のあいだ」は、朝日新聞が識者に実施したアンケート「平成の30冊」にも選ばれた。

※この料理を「お店で出したい」という方は(froufushi@nk-gendai.co.jp)までご連絡ください。

【連載】ようこそ!不老不死レストランへ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒