J2新潟・早川が白血病から復帰 不安を乗り越える前向きさ

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■同じ病気で闘病する女子中学生との出会い

 治療は、抗がん剤を受けてから、造血幹細胞移植を行う流れだった。もっともつらかったのが、移植前に過ごした無菌室だったそうだ。

「適切な処置を施せば、家族や彼女は無菌室に入室して面会できるのですが、みんな史哉を気遣って中に入らず、ガラス越しに電話で会話していました。目の前にいるのに、同じ空間にいない孤独感。それが嫌で、『ひとりぼっちにしないでくれ』と思いつつも、『もう大丈夫だから、電話切るわ』とそっけない態度を取ってしまったそうです」

 無菌室にいた自分を「動物園の動物になったような感覚」と表現しているが、忘れられない出会いもあったようだ。

「同じ病気で闘病する女子中学生がいて、青とオレンジでできたアルビレックスカラーの輪ゴムのアクセサリーをプレゼントされたのです。その子は史哉より大変な状況だったのに応援してくれたことに強いパワーをもらいました。ところが、すべての治療を終えて一時退院したとき、彼女の母親からの連絡で彼女の訃報を知ります。それで、『生きなきゃ』という思いを強くしたのです」

 白血病に完治はない。幸いドナーから提供された細胞が根づいたことで病状が回復。選手として復帰できたが、ちょっとした不調が起こるたびに再発の不安がよぎる。それでもつらいときは、あのアクセサリーを見て、奮い立たせるという。

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