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北沢伊斉藤歯科医院院長

1977年7月8日、長野県生まれ。斉藤歯科医院院長。2003年に日本大学松戸歯学部を卒業。同年から同院に勤務し、13年から院長に就任した。若手歯科医師に向けたセミナーの講師を務め後進の育成にも取り組んでいる。日本口腔インプラント学会専門医。千葉県歯科医師会所属。

インプラント治療が怖くて…全身麻酔は可能ですか?

公開日: 更新日:

【Q】インプラント治療を受けるのですが怖いので全身麻酔をかけてほしいです。可能ですか?

【A】インプラント治療を受けるほとんどの方が不安を感じていらっしゃいます。もっと率直に言うと、僕は「全然心配してません」という方を見たことがありません。

 ただ、残念ながら希望者全員に全身麻酔を行うことはできないのです。

 全身麻酔は、顎の骨の移植など大掛かりな手術を施す場合や全身麻酔下でないと処置ができないような特別な場合に、大学病院や総合病院などの設備の整ったところで用います。通常は局所麻酔で、それで治療中に痛みを感じることはありません。

 そうはいっても、不安が大きくて治療に踏み切れないという方のために「鎮静」という方法をお話ししたいと思います。

 正式には静脈内鎮静法(Intravenous Sedation=IVS)と言います。全身麻酔で外科手術を受けたことがある方はご存じかもしれませんが、静脈注射で抗不安薬や静脈麻酔薬などを注入することで、過度な緊張が取り除かれるのです。ふんわりとリラックスし、うたた寝のような状態になるか、軽く眠った感じになります。全身麻酔のように意識が完全になくなった状態ではないので誤嚥(ごえん)は起こしませんし、吐きそうになったり、痛くて体が動いてしまうような治療の妨げも抑えられます。ですから、患者さんにも歯科医にもストレスフリーな環境となります。

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