走れなくなって…Jリーガー畑尾大翔語る慢性肺血栓塞栓症

公開日: 更新日:

「3割ぐらいの確率で死んでいてもおかしくなかったんだよ、キミ」

 肺に水がたまっていることが分かって「即入院」と告げられ、「いや、リーグ戦中なので今チームを離れたくない」と言ったとき、医師にそう言われました。

 大学4年生、キャプテンとして臨んだ関東大サッカーリーグ戦の最中でした。

 その数カ月前から練習中に息が上がり、咳が止まらない症状は始まっていました。胸が痛いので「肋骨が折れたのかな」と整形外科でレントゲンを撮ったりしていたんです。

 もちろん骨に異常はありませんでしたが、コンディションが悪いままリーグ戦に入ると、自分がマッチアップしていた相手選手にマークを外され決勝点を献上……。思うように走れない体にショックを受け、やっと内科を受診しました。

 すると、肺には600㏄もの水がたまっていて、肺の3分の1が潰れていたのです。入院すると、結核を疑われて3日間隔離されたり、10日間にわたってレントゲン、CT、血液、痰、気管支鏡検査、寄生虫検査までやりました。でも原因がわからず確定診断がつかないまま退院となったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも