著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

思い込み力は大事!「運」は心掛けと行動次第で変わる

公開日: 更新日:

 また、「ラッキー」について客観的、科学的な視点から何十年も研究しているハートフォードシャー大学のワイズマンの調査でも、自分が幸運だと信じている人ほど、新聞にさりげなく仕込まれた賞金がもらえる情報を見つけ、賞金を持ち帰る確率が高かったというデータがあります。半面、「自分は運が悪い」と思っている人は、消極的かつ非社交的な傾向が強かったそうです。

 確かに、「自分は運が良い」と思っている人と、「自分は運が悪い」と思っている人とでは、日々の生活や仕事の中で豊かさに差が生まれてくるのは納得でしょう。ワイズマンは、周囲の視線も好意的なものへと変化するため、運が良いと思い込むだけで生活に変化が表れると唱えています。そして、「運とは心がけと行動次第によって向上可能なもの」といったメッセージも伝えています。

 思い込み力は生活のさまざまなシーンでも応用できます。

 面白い話では、お笑い芸人のダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが、水で酔っぱらったというエピソードがあります。後輩芸人である有吉弘行さんが、上島さんがボトルキープしていた焼酎の中身を水に替えるといういたずらを仕掛けたところ、後日訪れた上島さんがその焼酎のビンに入った水で水割りを作って飲み、見事に気持ちよく酔っぱらっていたそうです。これもまた、思い込みがなせる魔法と言えるかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑