認知症、不眠、抑うつ状態… 「漢方薬」が効く意外な病気

公開日: 更新日:

「赤ら顔でイライラして落ち着かないなどで入眠に障害があれば『黄連解毒湯』。イライラして怒りっぽいなどの症状があれば『抑肝散』が処方されます。また、抑うつ、驚きやすい、動悸などがあり熟眠できない場合は『柴胡加竜骨牡蛎湯』。更年期障害で熟眠できない、早朝覚醒などがある場合は『加味逍遥散』。中年期以降で、足腰のだるさや夜間頻尿などがあり、早朝覚醒する場合は『八味地黄丸』が適応するとされています」

■抑うつ状態

 抑うつ状態とは東洋医学では、過労や心労により感情の乱れが誘発され、気の滞り(気滞)や気の不足(気虚)が出現したものと考えられる。さらには熱や寒、水滞(水の滞り)や、瘀血(血の滞り)・血虚(血の不足)などでも生じる。

「イライラや怒りっぽさがあり、眼瞼けいれんや手足のふるえなどを伴う場合は『抑肝散』が用いられます。日頃から気分が鬱々としやすい傾向があり、頭痛や食欲不振などを伴う場合は『香蘇散』。『香蘇散』は月経を調節する作用もあり、女性に用いられることも多いです。疲れやすく、頭痛・肩凝り、発作性の上半身の熱感・発汗さらには月経前症候群、更年期障害などがある時は『加味逍遥散』が向いています」

 いずれも漢方薬を用いた治療を行う医療機関か、漢方薬を専門に扱う薬局で処方を受けられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々