著者のコラム一覧
森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

「人工肩関節」の9割以上が術後10年以上もちこたえていた

公開日: 更新日:

 それは、術後10年以上で93%の人工関節がもちこたえており、肘が頭の高さにくるところまで手を上げられる(平均屈曲130度といいます)というもの。つまり、日常生活に支障がなく、種類によりますが、スポーツもできるレベルを維持できているのです。

 股関節は、肩関節と同じ球関節です。ただ、人工股関節は肩よりも体重(負荷)がかかります。つまり、人工股関節の方が人工肩関節より耐久性が短いことが予想される。その股関節で人工関節が長持ちするという結果が発表された。

 肩関節の筋肉は股関節より発達していないので、人工肩関節のインプラントが、股関節同様とは現時点では言えませんが、どうしても痛みがあり人工肩関節置換術しか痛みがとれない方にとって、今回の情報は福音になるのではと考えます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」