著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ジャスミン】健康効果は匂いにあり!副交感神経の活性とストレス減少

公開日: 更新日:

 ジャスミンは、モクセイ科ソケイ属の植物で、主にアジアやアフリカの熱帯および亜熱帯地域が原産地の植物です。日本ではオオバナソケイやソケイという名でも呼ばれていて、ジャスミンはペルシャ語由来。古くからインドでは祈りの儀式や結婚式、祭事などに欠かすことのできない花で、中近東から欧米では女性の名前としても用いられることがあります。

 ジャスミンは主に食べて何かの栄養素を体内に入れるよりも、その花の匂いによる健康効果が大きいとされます。収穫時期として、花の最盛期は8月。開花直後の花を摘むのですが、なんとジャスミンはまだ夜の明けない午前2時という夜間に開花する面白い特徴があります。そのため「夜の女王」とも呼ばれているんです!

 ジャスミンの花から抽出される精油は、花約700キロから1キロしか抽出されないことからも、とても貴重です。香水やアロマセラピーで利用されるほか、ハーブティーや食品の風味づけにも多く用いられています。現在では日本でも人気のあるハーブとなっています。

 そのジャスミンの匂いが自律神経に与える影響を調べた実験では、匂いを嗅ぐことによる被験者の副交感神経の活動の増大やストレスの減少、血管の伸展性増大が報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」