著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅医療では「心」の環境調整が大事…可能であれば離れて暮らす家族も交えて

公開日: 更新日:

 ご自宅で在宅医療を始めようとした場合、事前に行うさまざまな必要な準備がありますが、私たちはそれを「環境調整」と呼んでいます。

 患者さんの状態に合わせた介護ベッドや手すりの設置、車椅子など自宅で療養するための器具や道具の準備です。通常ですとだいたい2週間ぐらいかけなければ療養環境を整えることはできないものですが、患者さんに残された時間が少なかったりする場合は、自宅へ帰ることを優先し、急いで環境を整えます。

 これまで療養を開始されるお家では、寝室が2階という場合も少なくなかったり、狭いなどの理由から介護ベッドが入らないということはよくある話で、結局リビングに介護ベッドを入れるということは少なくありませんでした。

 ですが実は、リビングは家族が集う場所のために、自然と患者さんの周りに家族が集まって、患者さんも一緒にテレビを見たり、食事の時間を共にしたり、ワイワイと過ごすこともできますから、最初は抵抗感があったけど、リビングにベッドを入れてもらって結果的によかったとおっしゃるご家族も多いです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった