新しい注射薬は糖尿病治療のゲームチェンジャーになり得るか?

公開日: 更新日:

 その中身は「高齢者に2件の死亡例があった」ことに加え、「高齢者患者の重篤な副作用報告が一定数いること」「BMI(体格指数)23キロ/㎡未満の患者での有効性、安全性は認められておらず、BMIが低い患者への使用は注意が必要であること」などが書かれている。

「マンジャロは糖尿病の患者さんにとっては可能性のある注射薬だと思います。しかし、薬は発売後、一定期間たってからでないと評価が難しい。私は、まずはこの薬に適応があって、希望する患者さんに5ミリまでの注射薬を処方しています。それでも患者さんからは食欲が抑えられ、お酒も積極的に飲みたいとは思わなくなり、体重も落ち始めた、との声をもらっています」

 誰にでも効くわけではないし、重篤な副作用も少なからず存在する。

 しかし、食事療法、運動療法、従来の投薬療法でもなかなか血糖値が改善されないという方は、一度専門医に「マンジャロ」の使用を相談してみてもいいかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝