著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

健康な未来のシンボル…NYで目立つオレンジ色の「スマート・コンポスト」

公開日: 更新日:

 マンハッタンの街角では、この春からオレンジ色のボックス「スマート・コンポスト」が目に付き始めました。

 コンポストは家庭から出る生ごみなどの有機物を分解して作る堆肥のこと。ニューヨーク市内では、このコンポストへの関心が今飛躍的に高まっています。

 なぜなら、生ごみから出る温室効果ガスが、地球温暖化の大きな原因となっているからです。ごみ廃棄場から発生するメタンガスはもちろん、燃やして処理する時の煙も含め、全世界で排出される温室効果ガスの10%を占めるという数字もあるほどです。

 しかし、コンポストすることで生ごみは堆肥として再利用できます。

 そこで、ニューヨーク市では市民の健康を守るために、気候変動に対する取り組みの一環として、コンポスト・ゴミの収集を順次スタートしています。2025年までには市内全域で分別を義務化する予定です。

 それに先駆けて設置されたのが、市内に200箇所あるスマート・コンポストです。


 「スマート・コンポスト」を使うには、まず無料のアプリをダウンロード。最寄りのコンポスト・ボックスに行き、やはりアプリで解錠して捨てるだけ。箱の上部にはソーラーパネルが搭載され、必要な電力を賄っています。私も最近使い始めましたが、ゲーム感覚でとても簡単。これなら続けられそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘