「自覚なし」の6人に1人は水虫あり…16年ぶりの大規模調査で判明

公開日: 更新日:

「体部白癬や股部白癬の患者さんが来院すると、私は必ず足や爪も調べます。足白癬や爪白癬が判明し、『足からうつったんですよ』と説明すると、驚かれます」

■爪水虫を治さない限り、再発・ほかへの感染を繰り返す

 足白癬や爪白癬は、長期的に見れば転倒のしやすさや歩きにくさにつながり、高齢者では骨折や寝たきりの原因になりかねない。

 まず念頭に置くべきは、「症状がない=足・爪白癬ではない」は違うということ。特に爪白癬は、「爪の色が白く濁る」「爪の厚みが増して変形する」「爪がもろく崩れやすい」といった爪の変化が見られるものの、痛みやかゆみを伴わないので放置しがちだ。ベテラン皮膚科医でも見た目だけでは診断をつけられないので、素人であれば「見た目で判断」は無謀。もしかして、と思ったら皮膚科医の受診を。

「足白癬は市販の塗り薬もありますが、爪白癬は市販薬はありません。塗り薬であれば年単位での日数がかかり、飲み薬は効果が高いものの、肝機能障害を生じることがあり、慎重に投与しなくてはならない。足・爪白癬ともに見た目がきれいになったからといって治療が終わりではない。白癬菌が完全にいなくなるまでには時間を要し、途中で治療をやめると再発、別の場所への感染を繰り返します」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"