ではなぜ帯状疱疹ワクチンが認知症を予防するのでしょうか? さまざまな説がありますが、その1つは、神経に潜んでいるウイルスの再活性化で引き起こされる炎症を、ワクチンが軽減すること。もう一つの可能性は、ワクチンが免疫系をより広く活性化させることです。
今回の研究は、ウイルスが神経系に与える影響と認知症リスクの関係を、明確に示すものとなりました。
アメリカでは65歳以上の700万人、日本では500万人以上が認知症を発症しています。この研究がさらに進み、認知症への予防介入が急速に進むことに期待が高まっています。