(3)酷暑で大腸が砂漠化…「便秘」が2割も増える

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 さらに、食事内容や運動不足、紫外線などの影響が加わると、いっそう便秘が起こりやすくなるそうです。

「夏は冷たくさっぱりしたものを食べがちですが、案外、食物繊維が少ないものが多いのです。食欲も減退するので量も減り、便の量が少なくなり、便秘につながります」

 夏の定番、冷えたビールやアイスコーヒーも取り過ぎには要注意とのこと。

「アルコールやカフェインには利尿作用があり、飲み過ぎるとかえって脱水を招く可能性があります」

 また、暑いとクーラーの効いた部屋に閉じこもり、運動不足になりがちですが、これもまた便秘につながるそうです。

「運動不足で腹部周辺の筋力が低下し、大腸の動きが不活発になると便が大腸内に長くとどまって硬くなり外に出にくくなるのです」

 便秘予防のためには、できるだけ体を動かす必要がありそうですが、吉汲院長によると、手軽にでき便秘に有効とされているのは歩くことだそうです。

 軽運動と消化器の関係を調べた研究(「軽運動が消化管通過時間に及ぼす影響」近藤孝晴名古屋大学教授ら「デサントスポーツ科学vol.14」)では、歩行は大腸の働きをよくして便が排出する時間を早め、結果、便秘になりにくくすると報告されています。

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