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一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

病院嫌いの60代が自宅で植木鉢を割って…「小さな切り傷が命取りに」正しい傷の処置とは?

公開日: 更新日:

 
■傷の手当て何が悪かった?

 さて、Bさんの傷の手当ては何が悪かったのでしょうか。まず、傷を洗わずに絆創膏を貼ったことです。植木鉢の破片には土や細菌がついているので、傷を洗わずに絆創膏を貼ったために細菌を傷口に閉じ込めてしまっていました。次に、傷の様子を確認しなかったことです。こまめに傷の状態を確認していれば、手遅れになる前に気づけた可能性があります。そして糖尿病の治療を放棄して喫煙もやめなかったことです。というのも、糖尿病は放置していると、気づかない間に神経や血管を傷つけていく病気です。血糖値は血液の中のブドウ糖の濃さをさし、糖の濃い血液にさらされ続けることで血管が傷み、年単位で合併症と呼ばれるさまざまな病気を引き起こすとされています。

 Bさんの場合、喫煙との相乗効果で手足の血管が痛んでおり、傷が治るために必要な栄養や酸素を届ける血流が足先に届きにくくなっていました。さらに、血糖値が高い状態では免疫細胞の働きが鈍るため、小さな傷でも感染が重症化しやすいのです。

 このようなケースを避けるためには、特に糖尿病の患者さんは足に問題が起きやすいため、日頃から足の裏や指の間を見て傷がないかを確認することが大切です。また、負ってしまった傷は流水で十分に、傷の中も優しく流すことがポイントです。痛みが強かったり、異物が残っていたら受診をしてください。無理に取り出そうとすると傷を広げたり感染をひどくする危険性があります。絆創膏も貼りっぱなしにせずに数日ごとに傷の様子を確認することが望ましいです。

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