睡眠時間は十分なのに日中に眠い…「いびき」が原因かもしれない
「結果、就寝中の呼吸が安定する。低酸素と正常な酸素状態を繰り返す『間欠的低酸素』をCPAP装着で改善し、本人も気がついていない程度のわずかな覚醒を抑制し、睡眠の質を向上させるのです。保険診療でひと月約5000円の治療ですが、実際に治療を受けているのは、推定されるSAS患者全体の7~8%と非常に少ないのが現状です」
SASを放置すると、昼間の眠気だけでなく、頭痛や喉の渇きなどの症状も出る。呼吸が止まると脳や心臓にも負担がかかるため、脳卒中や心筋梗塞のリスクも上がる。
「もしかしてSAS?」と思ったら、睡眠の悩みに対応している医療機関の受診を強くお勧めする。
■枕を替えて症状改善
なんらかの事情で今はCPAP治療に進めないという場合は、枕を見直すべきだ。
「横向きに寝られる、とにかくかさが高い枕を選びましょう」
あおむけの姿勢で枕を使用した際、首が前に折りたたまれる感じになるぐらいのかさが高い枕を使うと、自然と横向きで眠るようになる。横向き姿勢を維持するだけで、8割の人はいびきが減少することがわかっているそうだ。