迅速なサポートのために「支援相談員」が欠かせないのはなぜか
リハビリ病院の場合、適切なリハビリに取り組んで回復した患者さんが自宅に戻ったあと、病気になって生活に困る状況になったときは、再び病院に戻るケースもあります。
ただ、加齢によって全身状態が弱ってしまったときは、病院ではなく老健に戻ることになります。そうした場合、フットワークよく施設や病院と連携して迅速に対応する人員が必要です。
当院では老健2人、居宅2人のケアマネが働いていますが、実際に患者さんが日々の生活の中でだんだん弱ってしまって何か困った事態に陥った際は、すぐに外部の人が相談しやすい環境にあるかというと、なかなか難しいのが実情です。1日24時間ずっと一緒に生活しているわけではありませんし、だんだん弱くなってきた場合は、担当者でも気が付かないことが多く、かなり悪くなってから初めて対処するケースが少なくありません。
■患者・病院・施設・地域の“ハブ”の役割を担う
そのため、当院では「支援相談員」を2人配置しています。患者さんや家族・病院・施設・地域社会の間に入って、老健や病院への入所や入院、また、関係機関との連携、地域交流の促進などの調整を行う“ハブ”の役割を担います。