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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

ドジャースのロバーツ監督が告白…「ホジキンリンパ腫」若年例は9割完治する

公開日: 更新日:

 ホジキンリンパ腫は、エプスタイン・バーというウイルスも関係していて、特に若年発症例では40%でEBウイルスが関係しているとされます。EBウイルスはほぼすべて唾液を介して感染するため、欧米では思春期のキス、日本では幼少期の口移しがリスクになり、欧米でこの病気がキス病ともいわれるのはそのためです。

 ホジキンリンパ腫は、がんの中では比較的予後が良いタイプで、放射線と抗がん剤が効果的。具体的には複数の抗がん剤を組み合わせる、分子標的薬と抗がん剤を併用する、これらに放射線を組み合わせる、を選択。若い方なら9割以上完治します。高齢者の治癒率が5~7割に下がるのは、抗がん剤の離脱率が増えるためです。

 ロバーツ監督を見ても分かるように、治療をしっかりと完遂できれば、がんサバイバーとして社会復帰し、仕事も生活も問題なくこなすことができます。抗がん剤の副作用は確かに大変ですが、とにかく乗り越えることが大切です。

 それでも効果が不十分だったり、再発したりすると、造血幹細胞移植も検討されることがあります。

 一方、ホジキンリンパ腫で病気が進行していないときは、放射線治療が効果的です。

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