著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

認知機能低下がある98歳男性「日々を楽しんで過ごしたい」

公開日: 更新日:

「脈はやはりゆっくりめですね。病院で検査となると……」(私)

「無理やりやってもねぇ。今度は精神的にきちゃうかも。認知症が一気にドカンと進むかもしれないし。だんだん落ちてきてはいるんですけどね。でもご飯は私たちと同じくらい食べてます」(娘さん)

「ご年齢もありますから、あまり無理に検査をするのもね……」(私)

「ショートステイも2カ月に1回行っているんですが、『誰が行くんだ?』って言い出して、『みんなは行かないのか?』って。最近のことはすぐ忘れちゃいますね」(娘さん)

 やはり認知機能の低下は否めず、注意深い見守りが必要な状況です。

「まあ、ご飯が食べられているなら安心ですね」(私)

「自分で棚からお菓子を出して、ちょこちょこ食べてますよ」(娘さん)

 娘さんは遠慮なくさまざまなことを話してくださる方で、私たちスタッフにとっても大変ありがたい存在です。

「先ほども少しお話ししましたが、どこかのタイミングで呼吸が止まる可能性もあります。そのときは、そのままご自宅で、ということになりますね」(私)

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