認知機能低下がある98歳男性「日々を楽しんで過ごしたい」
「そうですね。最期まで家にいたいと言っていますし。あちこち移動するのは好きじゃないみたいです」(娘さん)
「万が一、お父さまの呼吸が止まっていることに気づかれたら、まずは私たちのクリニックに直接お電話ください」(私)
「はい、分かりました」(娘さん)
ときには深刻な話題もありますが、率直に話し合える関係であるからこそ、いざというときにも慌てずに対応できる準備ができます。
「救急車を呼んで搬送された場合、受け入れ先にこれまでの経過が伝わらない可能性があります。死因が不詳となれば、警察による検視が入ることもあります」(私)
「分かりました」(娘さん)
ご家族の思いを私たちが理解し、同時に私たちの考えもご家族に理解していただく。日々の療養生活のなかで重ねるこうしたコミュニケーションを丁寧にマネジメントすることも、在宅医療において大切な役割のひとつなのです。



















