「股関節痛」「変形性股関節症」で悩んでいる人へ(2)初期症状チェックポイント 対策は早めが肝心
また、初期股関節症は、前股関節症から進んだ段階で、レントゲンでは関節軟骨のすり減りが少し確認できる。寛骨臼が変性し、関節軟骨に凹凸がわずかに生じている段階だ。
■股関節に負担をかけない動作で進行を遅らせる
「違和感や軽い痛みの時に何もせずにいると、次第に痛みは慢性的に起こるようになります。長時間立っていることや歩くことがつらくなり、股関節が硬くなって、しゃがみ込み、靴下の脱ぎはき、爪切り、階段の上り下り、自転車こぎなどが困難になります。軟骨が広範囲にすり減った進行期股関節症の段階で、レントゲンでは寛骨臼と大腿骨頭の隙間が明らかに狭くなっていることが確認できます」
しゃがみ込めないというのは、想像以上に日々に困難を感じる。床に落ちたものは拾えず、風呂場で湯船に漬かったりシャンプーの体勢を取るのも大変だ。飲食店や旅館で和式トイレのところは現在でも結構あり、用を足すのも一苦労だ。
進行期股関節症のあたりまで行くと、保存療法(手術以外の治療)を受けても症状改善までに時間がかかる。変形性股関節症の最も重い病期、末期股関節症に至ると、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がほぼなくなっているため、強い痛みを常時感じるようになり、手術が検討される。そうなる前に、適切な対策を。整形外科で、寛骨臼形成不全もしくは変形性股関節症と診断され、かつ手術の対象となる段階“以前”であれば、痛みを取る薬物治療のほか、股関節に負担をかけない動作が指導される。


















