名医に聞く「変形性股関節症」手術の最新情報

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 ただ、骨切り手術は技術的に難易度が高く、トレーニングを受けていないとできないため、骨切り手術が可能でも人工股関節を勧められるケースが多くはないとはいえある──ということは頭の片隅に置いておこう。

 人工股関節置換術は、かつては「最終手段」と考えられていたが、その時代は終わった。2000年代に入り、人工股関節の素材が摩耗しにくいものに改良され、耐用性が飛躍的に向上したからだ。20年でも90%以上が再手術なしに過ごせるようになっている。

■術後の脱臼リスクを下げるために知っておくべきこと

 では、再手術なしの割合を100%に近づけるには、何が課題か?

「日本人工関節学会の23年度症例統計では、再手術3319関節の原因のうち、飛び抜けて多いのが脱臼です。人工股関節手術の残された課題が脱臼なのです」

 脱臼に関連する因子は、大きく3つに分けられる。患者に関連する因子(高齢、女性肥満、脊椎疾患、関節リウマチなど)、人工股関節に関連する因子、手技に関連する因子(外科医や施設の経験値、人工股関節の設置精度、手術のアプローチなど)だ。現在、さまざまな対策が講じられている。

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