(2)移植による「拒絶反応」の問題も解決されつつある

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 移植による免疫反応を抑える方法も開発されました。移植医療ではいかに拒絶反応を抑えるかが重要になりますが、iPS細胞移植では、この問題も解決しようとしているのです。

 日本初の網膜色素上皮の移植手術では、患者本人の細胞から作られたものを使用した「自家移植」でしたが、後の9例は他人の細胞を利用した「他家移植」を行いました(他家移植の1例目は世界初)。自家移植の場合は、免疫反応(拒絶反応)は起こりませんが、他家移植では移植されたものを免疫系が異物とみなして攻撃します。それを抑えることが移植治療では重要になります。

 免疫反応を抑えるために、2例目から6例目までの5例は、同じHLA(ヒト白血球抗原)の型を持つドナーから作ったiPS細胞を使って行われました。これにより5例にも問題となるような免疫反応はほとんど見られなかったそうです。

 最後の4例はさらに広く応用するために若い患者にHLA型がマッチしていないiPS細胞を移植しましたが、免疫抑制剤も併用したため、免疫反応は見られず、治療の安全性が確認されたと報告されています。

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