長寿研究のいまを知る 番外編(4)「難聴」は寿命を縮めるのか

公開日: 更新日:

 2024年に発表された米国の大規模研究では、補聴器を日常的に使用する人は、使わない人に比べ死亡リスクが約2割低いと報告された。ただし、この研究の信頼度(エビデンスレベル)は中程度とされる。観察研究であるため、補聴器を利用できる人は比較的裕福で健康意識も高いなど、別の要因が結果に影響している可能性を否定できないからだ。その後も、補聴器による介入試験の追試が行われている。

「2025年には難聴と全因死亡率、心血管死亡率、がん死亡率との関連を調べた追跡調査について、メタアナリシスを行った論文が公表されました。メタアナリシスとは、同じテーマで行われた複数の研究結果を統計的に統合し、全体としてどれくらい効果があるかを、より正確に見積もる方法です。その結果、難聴は全因死亡率、心血管死亡率、がん死亡率の増加と関連していました。論文では、難聴患者を診る医療提供者は、全身の健康や寿命への影響を考慮する必要がある、と結論づけています」

■注目される難聴が招く4つの経路

 現時点では「難聴は一貫して死因と関係している」「重症度が高いほど死亡リスクが高くなる」「大規模なメタアナリシスでも再現されている」といった点について、医療界では一定の合意が形成されつつあると考えられている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  2. 2

    戸田恵梨香「地獄に堕ちるわよ」のヒットで世界進出へ…クリント・イーストウッド目指し「生涯現役宣言」

  3. 3

    とうとう下落に転じた高市内閣支持率…若者と女性の支持が「急落」した裏側

  4. 4

    ドジャースに「サイン盗み疑惑」再燃! 大谷翔平がまたも報復死球のターゲットに

  5. 5

    巨人阿部監督逮捕・辞任で父親世代に衝撃…他人事ではないDV逮捕と、AIが“相談相手”で問われる父親の存在意義

  1. 6

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  2. 7

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 8

    巨人・阿部監督は解任不可避…長女への暴行で現行犯逮捕、“パワハラ気質”が最悪の形で露呈

  4. 9

    萩本欽一(13)母のおかずはみんなが残した魚の骨「真っ白になるまでしゃぶっていた」

  5. 10

    出口夏希の初醜聞にファン失望…“不祥事男”伊藤健太郎との「お泊り愛」報道で巨額違約金の可能性も