糖尿病と「映像酔い」の意外な関係…画面を見たり思い出すだけで揺れる
むしろ注目したいのが「視覚性めまい」や「映像酔い」だ。私たちは、目から入る視覚情報だけでなく、内耳の前庭器官や筋肉・関節から得られる情報を組み合わせて、自分の体がどう動いているかを判断している。ところが、画面では激しく動いているのに、実際の体は椅子に座ったまま。この食い違いが、めまいや吐き気、体が動いているような感覚につながることがある。
動く映像を見た際、体が動いていないにもかかわらず「自分が動いている」と感じる「ベクション(vection)」という現象も知られている。映画やVRなどでも起こり、視覚によって自己運動の錯覚が生じる。視覚と前庭感覚などの情報の不一致は、映像酔いや視覚性めまいの重要なメカニズムのひとつと考えられている。
■過去の「記憶」も遠因になる
では、なぜ「映像を思い出しただけでも気持ち悪い」と感じるのか。過去に強い船酔いや乗り物酔いを経験すると、そのときの揺れや映像、場所などと「吐き気」という不快な感覚が結びつくことがある。その後、似た刺激に触れたり、体験を思い出したりすると、脳が「また酔うかもしれない」と予測し、自律神経などの反応を通じて不快感や吐き気が生じる可能性がある。


















