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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

シャンプーハット恋さんも発症…「中咽頭がん」化学放射線療法でつらいのどの痛みと味覚障害

公開日: 更新日:

 下咽頭がんを化学放射線療法で克服された見栄晴さん(59=写真)も口の乾燥と味覚障害に苦しまれたことをメディアで語っています。口の乾燥がひどく、歯が粘膜に当たっただけで口内炎ができるほどで、味覚障害で甘み以外は感じにくくなったそうですが、水をこまめに飲み、比較的味を感じやすいあんかけにするなどの工夫で乗り越えたそうです。

 一方、お笑いコンビ・ペナルティのワッキーさん(54)は、味覚障害の回復が遅く、治療後2年は治療前の2割程度にとどまったといいます。最近は7合目くらいまで到達されたそうですが、2割時代はかなりつらかったと思います。

 どんな治療にも個人差はありますが、影響を少なくする治療の工夫はもちろんあります。それは強度変調放射線治療のIMRTでがんにだけ集中的に十分な強さの放射線を照射する一方、正常部位への照射を極力少なく、弱くする治療です。これによって唾液腺への被ばくをなるべく少なくすることがカギになります。ですから、中咽頭がんで治療を受けるときは、IMRTが可能な施設かどうかチェックするとよいと思います。

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