新米高騰4000円台後半がザラ…買い取り合戦過熱で入り乱れる思惑

公開日: 更新日:

 流通現場では昨年と同様に、例年にはない異様な光景が見られている。

「2年連続でコメ不足が続き、業者の倉庫は空っぽになっています。なんとかコメを手に入れたいというモチベーションが強くなっているのです。昨夏は飲食店や小売業者なども田んぼに現れ、『コメを売ってほしい』と直接交渉する動きが見られました。今年は備蓄米の影響もあり動きが沈静化していましたが、猛暑で収量減少への不安が広がり、再び水面下で動き出す人が増えているようです」(集荷業界関係者)

 大手資本の動きも、新米価格に影響しているという。

「大手商社がコメを確保したい販売業者の要請を受け、資金力で買い付けに走りました。その買値が基準になってしまい、相場が高値に引っ張られています」(コメ流通評論家・常本泰志氏)

 業界には「これ以上高騰するとコメ離れが進んでしまう」と懸念する声が少なくない。適正価格の落としどころは、どこにあるのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発