野口みずきを育てた名伯楽が徹底解説!マラソンは「選手の特性に応じた仕掛け」が勝負を左右する

公開日: 更新日:

「条件が厳しくなるほど日本勢にもメダルの可能性が出てくる」という見方もあるが、スタミナを奪われるのは日本勢も同じだ。終盤に勝負を挑んでも勝算は低いだろう。

 今年の大阪国際で2時間18分59秒の日本新記録をマークした前田穂南は、中間地点を過ぎたところでペースメーカーやアフリカ勢より前に出てレースを引っ張ったことが奏功した。アテネ大会の野口も25キロからのロングスパートが金メダルにつながった。男子は大迫傑、女子は一山麻緒と前田穂南が2度目の五輪(マラソン)だが、アフリカ勢に主導権を握らせず、自分のレースをしなければメダルには手が届かないだろう。

 崩壊して久しい「マラソンニッポン」の復活はあるか。

  ◇  ◇  ◇

 マラソンはパリ五輪をもって五輪競技から抹消される可能性がある。2021年東京五輪では開催地が東京から一転、北海道に変更されるなど“予兆”があったことは記憶に新しい。さらには東京五輪代表の大迫傑もこれを示唆するようなコメントを出し、大きな話題を呼んだ。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず