ISPSはなぜ全英シニアの冠スポンサーに指名されたのか…半田会長は英王室と「個人的な親交」も
半田氏からこんなエピソードを聞いたことがある。半田氏は英王室と個人的な親交があり、かつてヘンリー王子から、日頃のチャリティー活動支援のお礼としてケンジントン宮殿に招待された。お茶を共にした際、ヘンリー王子にこう尋ねたという。
「世界的な企業や、資産家が莫大な寄付をしているのに、なぜわずかな額を寄付する私などを招待していただいたのですか?」
それに対して、ヘンリー王子はこう答えたそうだ。
「確かにたくさんの寄付を頂くところもありました。しかし、その多くは見返り(王室との関係のメリット)を求めてきます。でも、貴殿はただの一度も見返りを求めたことがありません。だから信頼できる友人として、大切にしたいのです」
半田氏はヘンリー王子をはじめ、慈善活動を続けるチャールズ現国王や、ロイヤルファミリーと長く友情が続いている。もちろん英王室とR&Aは、ゴルフを通じてさまざまなチャリティー活動で交流がある。半田氏が視覚障害など障害者ゴルフを積極的に支援していることも、またそれを通じてお互いの交流や信頼を深めてきたという土台もある。
そのようなもろもろの背景があっての今回のISPSのタイトルパートナーシップ。チャリティーに疎く、国際交流に欠ける国内ゴルフ界には、驚きのビッグニュースとなった。