30歳の遅咲きFWジャーメイン良が劇的4ゴールで描く代表定着→海外挑戦の青写真【東アジアE-1選手権】
「米国人の父と日本人の母を持ち、流通経済大から仙台、横浜FC、磐田を経て24年12月に広島に完全移籍した。磐田でシーズン19得点を挙げるなど代表入り近しとされながらこれまで縁がなかったが、今回の4得点で自身の価値を大きく高めました。どのゴールも位置取り、シュートを打つタイミング、臨機応変なテクニック、ゴール枠を捉える決定力とすべてが高次元。ひと皮もふた皮もむけたジャーメインが、代表に定着できるかどうか、期待しながら見守りたいと思います」
身長182センチ、体重82キロの偉丈夫。強靱なフィジカルと豊富な運動量で相手DFをかき回す一方、「フォア・ザ・チームの意識が高過ぎてアグレッシブに動き過ぎ、シュートチャンスを逃す傾向にあった。香港戦のように<オレがシュートを決めてやる>という意識を高めてゴールを量産して欲しい」(六川氏)。
所属事務所エロエのトップ、本田弘幸氏は元代表FW本田圭佑の実兄。50人以上のサッカー選手を抱え、香港戦と同じ8日に英プレミアの強豪トッテナムと5年契約を交わした川崎DF高井幸大(20)も所属している。海外志向が強いジャーメイン。香港戦4ゴール→日本代表定着→海外挑戦のルートに乗れるか──。