著者のコラム一覧
藤江直人ノンフィクションライター

1964年、東京都渋谷区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後に産経新聞社に入社。サンケイスポーツでJリーグ発足前後のサッカー、バルセロナ及びアトランタ両夏季五輪特派員、米ニューヨーク駐在員、角川書店と共同編集で出版されたスポーツ雑誌「SPORTS Yeah!」編集部勤務などを経て07年からフリーに転身。サッカーを中心に幅広くスポーツの取材を行っている。サッカーW杯は22年のカタール大会を含めて4大会を取材した。

水戸ホーリーホック 創設32年目で初J1昇格、体を張った粘りの守備で愚直に戦っていく

公開日: 更新日:

「お金がないから勝てない、はもう言い訳にならない」

 日本フットボールリーグ(JFL)からJリーグ参入を果たしたのが2000シーズン。以来、実に26年間にわたってJ2の舞台で戦い続けた水戸には、揺るぎない哲学が脈打っている。

 ホームのケーズデンキスタジアム水戸で、大分トリニータに2-0で快勝した昨年11月の最終節。J1昇格にJ2優勝で花を添えた水戸の小島耕社長は、J1へ臨む決意を新たにしている。

「この瞬間から少しだけ、ちょっとだけ鼻を伸ばして言わせてもらえれば、お金がないから勝てない、というのはもう言い訳にならないんじゃないか、と」

 このオフにはロス五輪世代のホープ、20歳の齋藤俊輔がウェステルロ-(ベルギー)へ移籍。堅守を支えた一人、24歳の鷹啄トラビスもセレッソ大阪へ新天地を求めた。

 将来ある若手が、さらなる成長を求めて毎年のように旅立っていく。

 育成型クラブの宿命を乗り越えながら右肩上がりの軌跡を継続させ、全員が身体を張って粘り強く戦う、というスタイルを少しずつ、確実に具現化させていく先の4月4日には、水戸にとって大一番が待っている。

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