著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

皮膚がただれて剥がれ落ちる副作用はさまざまな薬で表れる

公開日: 更新日:

 症状の範囲が広いのがTENで、比較的狭い(水疱など皮膚が剥がれた面積が10%以下)のがSJSということです。いずれも激しい症状が表れるので、入院してやけどの治療に準じた処置が行われます。

 原因となる薬は、痛み止めなどの消炎鎮痛薬、抗菌薬、抗けいれん薬、高尿酸血症治療薬などさまざまで、時には総合感冒薬(風邪薬)でも表れるケースもあり、特に注意すべきものを挙げるのは難しいといえます。

 ただ、TENやSJSの副作用が出るのは交通事故に遭うより低い頻度で(TENの場合、毎年100万人当たり0・4~1・9人ほど)、過度に心配する必要はありません。まれなケースとはいえ、そうした重篤な薬疹を避けるためには、用量や用法などを守って薬を適正に使用することが大前提で、受診時の「アレルギーはありますか?」といった簡単な問診に、きちんと答えることが大切です。

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