10分で1リットル処理 「難治性腹水」世界初の効果的治療法

公開日: 更新日:

 国内では難治性腹水の治療法として、1981年に「腹水ろ過濃縮再静注法(CART)」が認可(保険適用)されている。患者から抜いた腹水をろ過器によってがん細胞や細菌、血球、フィブリンなどを除去し、次に濃縮器で余分な水分や電解質を取り除き、アルブミンなどの有用な物質の濃縮液を作る。それを点滴静注で患者へ戻すという治療法だ。

 ところが欠点が多い。回路と操作が複雑。がん性腹水では細胞や粘液成分が多く、2~3リットルでろ過膜が詰まって処理できない。ローラーポンプでしごいて無理やりろ過するので、過度な刺激がかかり炎症物質が増加してしまい、濃縮液を患者に戻すと高熱が出る。これらの理由から、90年ごろには「CARTはがん性腹水には使えない」と評価されてしまったという。

■大量に腹水が抜けると見違えるほど元気に

 このCARTのシステムを改良し、問題点を解消させたのがKM―CART。以前の心臓外科時代に「体外循環とろ過膜」を研究していたからこそ実現できたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る