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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

国もそのつもりで動き始めている 「死ねない時代」が到来

公開日: 更新日:

「LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~」(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著、東洋経済新報社)を読まれた方も多いことでしょう。

 今の子供たちの平均寿命は100歳を超えていく、そんな来るべき長寿時代に対応するためには、人生設計の考え方から変えていかなければならない、といった内容です。

「人生100年だなんてまったくの絵空事」と思う人は、今ではほとんどいないはずです。ただし大多数の中高年にとっては、あまり心に響かない話かもしれません。

「自分も100歳近くまで生きそうだ」と本気で思っている人は、ほとんどいないでしょう。試しに大学時代の友人や職場の同僚に、何歳ぐらいを人生のゴールにしているのか聞いてみてください。大半が70代か、せいぜい80歳と答えるはずです。あなた自身、78歳ぐらいだと思ってはいませんか。

 しかし事態はもっと深刻です。国もそのつもりで動き始めているのです。たとえば厚生労働省が高校生に、年金の仕組みを説明するために作成した資料があります。その最初の項のタイトルが「100歳まで生きるが当たり前の時代に?」です。本文には次のように書かれています。

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