行ったり来たり…またも浮上した「卵とコレステロール問題」
「糖質制限ダイエット」がブームです。私のまわりでも、チャレンジャーが何人か現れています。テレビや雑誌の広告などを見れば、効果を信じないわけにはいきません。いまや食の大きなトレンドになりつつあると言っていいでしょう。
実際、医学的にも効果が認められています。糖質制限によって肥満が解消された、糖尿病が治った、血液の数値が良くなった、という研究結果が続々と出てきています。しかも炭水化物を減らしたからといって、なにか別の重大な病気になったという話は聞きません。
その一方で、異をとなえる専門家も少なからずいます。糖質制限を行っている人は、むしろ寿命が短くなるといった研究結果が出ています。あるいは心臓病のリスクが高まるといった報告もなされています。
この手の研究は、やり方次第で結果が百八十度変わることがあるので、もうしばらく動向を見定める必要がありそうです。ただメタボ体形の私としては、やっかみ半分で後者の見解を支持したい気持ちになるわけです。
科学的にどちらに分があるのか分かりませんが、人類は穀物を食べてここまで繁栄してきたのだ、という事実は大きいと思うのです。