著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【細菌性食中毒】生卵に潜むサルモネラ菌はペットのカメからも感染する

公開日: 更新日:

 サルモネラ属菌の潜伏期間は6~72時間と言われており、食中毒を起こすと悪心・嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が表れます。水のような下痢が何度も続くケースもあります。

 治療は他の細菌性食中毒と同様に脱水などに対する対症療法が中心です。抗菌薬を投与しても回復期間は短くならず、便中への細菌の排出が長引く場合があるため、通常は抗菌薬を使用しません。

 サルモネラ属菌は食品以外にペットのカメや爬虫類から感染する場合があることも最近話題になっています。爬虫類の50~90%が腸内にサルモネラ菌がいるとも言われていて、これは野生の爬虫類だけではなく飼育環境下の爬虫類でも同様です。そのため、これらの生き物を触れた後は、しっかり手を洗う習慣をつけておくことも大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった