著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【検診の基準値】と「臨床判断値」は必ずしも一致しない 「要注意」は危険な状態?

公開日: 更新日:

 たとえばLDLコレステロールなら、140が臨床判断値で、それを超えると治療の対象になります。またその時点で、われわれは「患者」となります。そこから先は、食事療法や運動療法を試すか、薬を飲むか、医者との相談です。

 中性脂肪は150が臨床判断値です。だから健診で400を超えて「まだ『要注意』だったから……」と安心していると、医者に怒られてしまうわけです。

 しかもそれらの数字は、まだ健康上の具体的な問題がない段階での数字です。もしすでに動脈硬化が起こっていれば、臨床判断値はもっと低い数字になります。糖尿病や高血圧などの合併症があれば、さらに厳しい数字が言い渡されるでしょう。

 そういうわけですから、健診で「要注意」が出たら、放置せずに数字を良くする努力をするべきですし、医者に相談するのもいいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か