著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

日進月歩の医学分野について生成AIに質問してみた

公開日: 更新日:

 おかげさまで新しい年を迎えることができました。昨年は、戦争をしている国に比べたら平穏な日本でしたが、新型コロナ5類移行、夏の平均気温過去最高、沖縄の基地問題など安全と平和、議員の裏金疑惑、旧統一教会と政治、お金と選挙等々が問われ続けた一年でした。

 こうしてみると、私にとって一年を通して明るい話題だったのは、メジャーリーグでの大谷翔平選手の活躍と、わが家ではたった1人の4歳の孫の成長でした。

 私は専門外でよく分からないのですが、急成長している対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」はどのように利用されていくのか、今後の期待と不安があります。昨年は夏休みの宿題について、ある教育委員会がAIの回答をコピーして提出しないようにと注意したことが話題になりました。

 恥ずかしい話ですが、この正月に娘夫婦がわが家に来てくれて、生成AIのやり方を教わりました。その翌日、ひとりでもやれることを確かめて、少し自信がつきました。たとえば、ある事柄について、自分で考えたことを生成AIではどう考えるのか。AIは機械ではあるものの、身近な相談相手になってくれると思いました。文献検索も、生成AIでは数秒もかからずに教えてくれるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々