著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

トランプ氏がもし撃たれていたら? AR-15銃の恐怖の殺傷力

公開日: 更新日:

 しかしAR-15は恐ろしい武器です。他のライフルよりも銃口速度が速く、音速の3倍近い高速で飛び出すため、骨や臓器を破壊します。また弾薬は体内でバラバラになりやすく、ある医師は破壊された臓器を、ハンマーで叩き割られた熟れすぎたメロンに例えたほどです。射出口創も大きいため出血も激しく、生存率も著しく低くなります。

 このような恐ろしい武器がなぜこれほど出回っているのでしょうか? その背景には、アメリカの長い銃の歴史があります。特に銃撃があったペンシルバニア州では、狩猟や射撃がレジャーとして定着しています。それを支えているのが、トランプ氏が属する共和党とNRA(全米ライフル協会)との長い癒着関係です。彼らは憲法の自衛権を根拠に「犠牲者を減らすためには、悪人から銃を奪い、善人がもっと銃を持つべきだ」と主張、そのためアメリカ人の過半数はもっと厳しく規制してほしいと願っているのに、少数派の意見が通ってしまっている状況です。

 かつてレーガン大統領の暗殺未遂の後には、新たな銃規制法案が成立しました。しかし、トランプ氏が狙撃されても「規制しよう」とは誰も言い出しません。残念ながらそれだけ推進派のパワーが強まったということでしょう。

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